助産所ブログ

アメリカでの妊娠(2: Screening Test)

妊娠初期には胎児の遺伝子的、先天的な疾患がないかを調べる検査を希望により受ける事が出来ます。35歳以上の高齢妊娠の場合には保険が適応される場合が多いです。

Genetic Screening Testでは主にGenes/DNA(遺伝子)を検査します。

検査の方法は羊水検査や血液検査があり、検査機関によって検査の適応妊娠週数が異なります。よく説明を受け、納得して検査を受けられる事をお勧めします。

羊水検査では羊水中にある胎児の細胞を使って検査が行われるため、より正確な(100%といわれる)結果が得られますが、直接母体の子宮に長い針を使って細胞を採取するため、母体への侵襲があり、また破水など胎児へのリスクも高まります。

血液検査では通常の採血と同じで母体の血液から検査をおこないます。母体の血液が元になるので検査結果は100%とはいかず、確率論となります。(正確性は99%といわれている。)

検査される内容について、私のもらったリープレット(Ranorama社)を参照すると

1:Screens for genetic abnormalities such as Down syndrome.(ダウン症:21トリソミーのような遺伝子疾患)

具体的には-Down syndrome( Trisomy21), -Edwards syndrome(Trisomy18), -Patau syndrome(Trisomy13), -Certain sex chromosome abnormalities: Turner syndrome(monosomy X), Klinefelter syndrome(XXY), Jacobs syndrome(XYY), Triple X syndrome(XXX), -Triploidy

2:Identifies your baby’s gender.(Optional) (希望によりベビーの性別)

3:Has the lowest false positive rate of any prenatal screened test for commonly chromosomal abnormalities. (スクリーニングした一般的な染色体異常検査の偽陽性率が低い)

4:Can be done as early as 9 weeks into your pregnancy. (妊娠9週から受けられる.結果は7-10 business days)

5:Brings no risk to your baby. (ベビーへのリスクがない)

検査を受けるにあたり、パートナーと事前に良く話し合う必要があります。なぜ検査を受けるのか、検査を受けると何がわかるのか、検査の結果妊娠を継続するのかしないのか。などです。そして、妊娠を中断する場合も継続する場合も女性への精神的ケアが必要な事を理解して欲しいと思います。

担当医や検査を受託している施設のスタッフ、検査会社などから情報を集め、理解した上で検査の必要性を判断できると良いですね。

アメリカでの妊娠〜検査編(2)〜

検査編(1)では初期のエコーについて触れましたが、今回は血液検査、尿検査についてまとめてみようと思います。

初期の血液検査は血液型を始め、一般的な健康状態を評価する項目が含まれています。大まかな項目としては、

血液型:Blood type(血液型)、Antibody screen(RH型)

CBC:

WBC(白血球):白血球数の検査、細菌感染の有無などもわかる

Hemoglobin(ヘモグロビン)/ Hematocrit(ヘマトクリット):赤血球の割合がわかる。貧血や多血症の検査

Platelets(血小板):肝機能検査、慢性出血の有無などを評価

感染症

Rubella(ルベラウイルス), VDRL(梅毒),HBsAg(B型肝炎抗体),HIV(HIVウイルス)など

北米でルーチンで検査している項目としてVitamin Dの値があります。北米では緯度や気候の影響で日照時間の短いエリアがあるのでVitaminD値が低くなる事があるそうです。

日本でも注目され始めているVitamin Dですが、不足すると鬱病や骨粗しょう症、自閉症の原因になるとも言われています。初期の血液検査で値が低くなっていた場合はサプリメントの摂取を奨められます。4,000-5,000 IU/dayの摂取になる様推奨されています。

日本人の正常値はアメリカの正常値よりもやや低めです。

夏場日焼け止めなしで直射日光30分あたると700〜800IUのビタミンが体内で生産されると言われています。気持ちよい日光浴でビタミンD不足を解消しましょう!

日の当たらない生活が多い方は意識して動物性ビタミンD(魚肉、卵)植物性ビタミンD(茸類や海藻類)を摂取しましょう。

最後に尿検査です。

尿検査では尿タンパク、尿糖、尿ケトンのチェックを行います。

日本では健診の度に毎回検査する病院も多いですが、アメリカでは初期、中期、後期または初期と後期のみの場合もあります。血圧や血液検査の結果など統合して必要があれば検査するといった感じです。

次回はScreening Testについてまとめてみたいと思います。

アメリカでの妊娠〜検査編(1)〜

妊娠初期には胎児の子宮内妊娠を確認して、週数相当の正常な発育があるかを確認する為にエコー検査を行います。

市販の検査キットで妊娠が判断できるのは最終月経の初日から計算して約4週間後。

生理が遅れているな?というタイミングで検査される方が多いでしょう。検査キットで妊娠が確認できた後は、子宮内に妊娠しているのか、多胎妊娠でないのか、などを確認する為にもかかりつけ医で検査する必要があります。

エコーでは妊娠7週から8週でベビーの心拍が確認できます。

また、ベビーの育つ袋に血液が溜まっていないか、サイズは週数相当かなどをチェックする事によって正常な経過であるかを判断する事が出来ます。

早い方だとツワリの症状が出ていることでしょう。ダルい、眠い、頭痛、吐き気、食欲不振、においに敏感になるなど個人個人の症状がありますが、症状にあったリラックス方法でしのぎましょう。外見から妊娠中とわからない時期ですので、自分で自分の休憩環境を整える事も大事になってきます。

アメリカでは空腹がツワリ症状を増強させるとして、ナッツやドライフルーツを摂取したり、水分補給する事をお勧めされます。日本人はあまり慣れ親しんでいない食材かもしれませんね。酸味のある果物やジンジャエールなどで対処されている方が多い様です。

頭痛には目の上を温かいタオルで覆って休息する方法も効果的。

ダルい、強い眠気のあるときはソファで横になったり、立ち止まって一息つく事が大切。通勤中にも休憩できるようなゆとりを持った生活リズムに変更して対応してみましょう。

辛いことばかりではありません。赤ちゃんがお腹に宿った幸せな感覚を味わう事も出来るでしょう。ツワリも発育に付随しているあかちゃんからのメッセージと受け止め、前向きに過せると良いですね。

次回は妊娠初期の血液検査についてまとめてみたいと思います

アメリカでの妊娠 (1:妊娠〜健診の流れ)

今後はアメリカでの妊娠〜出産〜育児情報についても公開して行きたいと思います!

アメリカで妊娠がわかったら

1)ドラッグストアで妊娠反応検査薬を購入します

2)Family doctorに受診します。

直接family care groupに所属する助産師を紹介される事が多い様です。

アメリカでは各自保険が異なりますので、保険内容と保険適応範囲などを細かく確認していく必要があります。病院にはそれぞれソーシャルケア専門家が居て、保険の適応範囲や出産にかかる費用などを調べれくれたりします。

3)初期検査

・一般血液検査

・初期エコー

4)妊婦健診が約月1ペースであります。

・妊娠10週前後には出産場所を検討し、病院でDrとRNと出産を迎えるか、CPMとBirth centerやHome Birthを選択するのかパートナーと検討し、受診場所を必要であれば変えます。またDoulaケアを選択する場合、自分に合ったDoula探しも始めます。

・12週前後でドップラー心音確認

・20週前後でエコー

・35週前後で血液検査、GBS検査

5)予定日が近づくと週1健診に変わります。

新体制について

銀座2丁目の助産所cigogne閉設に伴い、引き続き銀座5丁目にて助産師によるケアを行えるはこびとなりました。

来院でのケアご希望の方は以下に変更になっておりますのでご注意ください。

エミーナジョイクリニック銀座
〒104-0061
東京都中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビルⅡ  3F
TEL 03-6278-7115    FAX03-6278-7116
HP  http://www.eminaclinic.com

なお、新体制に伴い新規料金へ変更があります。

初診料5000円(最終ケアから3ヶ月有効、ケア料金にプラスされる費用)

妊婦指導50分8000円 (延長30分毎4000円)

妊婦指導とは…妊娠中の不安や質問にお答えし、より快適な妊娠生活のお手伝いをおこないます。また、分娩法法についての相談やアドバイスを行い、より主体的にお産を迎えられる様にお手伝い致します。出産場所での妊婦健診の際にゆっくり相談できない、検査内容でわからないことがある、といった方にもお越し頂いております。

産後ケア50分10000円 (延長30分毎5000円)

新生児の体重チェックと授乳指導、母乳育児の為の指導とケア、お胸のトラブルのケア、卒乳に向けての計画相談やケアを行っております。

お子さんと同伴可能です。持ち物はお胸のケア用ハンドタオル3枚、お子さんの外出に必要な物(オムツ、お尻ふき、ミルクセットなど)。

なお、2015年3月中までは妊婦指導、産後ケアのみのコースへと変更になります。引き継ぎ移行期間としてご理解頂ければと思います。

また2015年3月以降は妊娠前から産後以降も女性のカラダとココロに密着した助産師外来がスタートする予定となっております。詳細をブログにて更新して参りますので、お楽しみに!!

助産所cigogne移転先でケアを継続致します。

本日を持ちまして6年目を迎えていた助産所cigogne銀座2丁目でのクリニック診療を終了致しました。

そして、ご縁により引き続き銀座エリアでケアをご提供できる運びとなりました。

閉院に伴いご心配おかけした皆様、ご迷惑をお掛け致しました。

11月12月は引き継ぎ期間となり、新しい助産師も加わりケアをご提供させて頂きます。予約システムは従来通りご使用頂けます。

随時システムやケア体制をブログでご連絡致しますのでご確認頂けると幸いです。

また、移転に伴い電話番号が変更になります。引き継ぎ期間は08035060052までお願い致します。電話でのお問い合わせ午前9時から午後7時までとなりますのでご了承ください。

また、cigogne online(←クリック)もご活用頂けますのでいつでも予約お待ちしております。


【食育講座 離乳食編】 今月29日

前回大好評の妊婦さん向け食育講座に引き継ぎ、離乳食編が開催されます。

開催場所:品川

日時  :10月29日 11:00〜14:00 (実食込み)

講座費用:5000円

【当日のメニュー】

*出汁・野菜スープの取り方と保存の仕方→具だくさんお味噌汁

*ご飯の活用→大人用の白米から取り分けておかゆを作る方法&炊飯器でおかゆを作る方法

*青菜の調理・保存方法→大人用:青菜と油揚げのお浸し

赤ちゃん:青菜ペースト

*かぼちゃの調理方法・保存方法→大人用:かぼちゃサラダ                            赤ちゃん:かぼちゃと白身魚のトロトロ煮

*白身魚の調理・保存方法→大人:タラのチリ蒸し

赤ちゃん:かぼちゃと白身魚のトロトロ煮  青菜あんかけ

初期の離乳食をメインにしています。

今回のレッスンのポイントは、まず離乳食つくりは難しくないということ。 加えて、大人の食事を取り分けする事のコツやメリットです。 食の持つ力を家族や赤ちゃんの健康な体作りに活かす意識づけのきっかけになったらと思います。

もうすぐハロウィン

都内でのイベント情報です

毎年大人気の夢の島名物・おばけカボチャ展示。今年もハロウィンにちなんで、茨城県常陸大宮市で作られた
50~100キログラムにもなる巨大なおばけカボチャを100個以上展示して楽しい景色を作ります。自由に触ったりすわったり、カボチャたちと遊んでください。人気のカボチャ転がし、種飛ばし競争も開催いたします!

  • 開催期間
  • 9月23日(火)~10月26日(日)
  • 時  間
  • 9:30~17:00(最終入館は16:00まで)
  • 主催
  • 茨城県常陸大宮市・夢の島熱帯植物館
  • 随時開催
  • ■おばけカボチャとあそぼう
    芝生広場に展示したおばけカボチャに自由に触ったり、転がしたりして遊んでいただけます。
    場所:芝生広場

詳細はこちらのリンクをチェックしてくださいね。http://www.yumenoshima.jp/event.php?mode=detail&no=935

妊婦さん対象に食育講座開催しました!

昨日は妊婦さんが参加された食育講座でした。

メニューは*アボガドと海老のクリームリゾット*サーモンソテー茸ソース*ナポリタン風切り干し大根*りんごとさつまいものコンポート

見ての通り、なんと洋風アレンジメニュー!

妊娠中は体重管理に、血圧管理に、、と薄味や和食がお勧めされる事が多いですが、洋食にも慣れている現代人の皆様に飽きのない健康メニューを料理研究家と一緒に提案させて頂きました。

妊娠中に摂りたい鉄分、ビタミン、オメガ3、などなども意識し、さらに大きくなった子宮に圧迫されて食欲が出ない妊娠後期にも食べやすいリゾットで炭水化物の量は調整しながらもボリューム感満点のコースでした。

コンポートなどは食材の甘みも活かし、授乳期の空腹時や離乳食開始後の子供のおやつなどにもアレンジ可能と、長期的に役立てる内容になったかと思います。

妊娠、出産を通して家族の健康を増進する食育。大切にしたいです。

食育講座の打ち合わせ

9月30日に開催する妊婦さん向け食育講座。

昨日は打ち合わせで試食会をしました♫

妊婦さんに必要な鉄分や良質なタンパク質、食物繊維をふんだんに含む食材を使っています。洋風なのにカロリー控えめな嬉しいレシピに仕上がりました!

先着4名様限定の企画となっております!

ご予約はHP予約ベージから、食育講座希望とご記入くださいね

Cigogne特別イベント【妊婦さんの為の食育講座】

Cigogne×L’avenirコラボレーション講座

『わたしとあかちゃんを育むクッキングクラス』

助産所Cigogneとお料理教室L’avenirによる特別講座を開催致します。
『人は食べたものでできている』という言葉の通り、赤ちゃんの体はママが食べたもの
から作られていきます。
妊娠中にはどんな食事がいいの?何に気を付けたらいいの?など、妊娠~産後のお食事
についてポイントをお話しします。
お料理教室では、妊娠中から摂っておきたい栄養素を多く含んだ助産師おススメの食材
をふんだんに使い、身体に優しく彩り華やかなレシピをご紹介いたします。
妊娠・出産を通して自分の心や体と向き合い、ポジティブにハッピーに過ごせる為の
エッセンスを楽しく学びましょう。

メニュー
*海老とアボカドの豆乳リゾット
*秋鮭のソテー きのこのソース
*ナポリタン風切り干し大根
*りんごとさつまいものコンポート

日時:9月30日
11時~13時半頃
場所:銀座Cigoge内
費用:5000円

*当日は料理の行程見学いただき、料理のポイントをお伝えします。その後皆さんで実食になります。筆記用具、エプロンをご持参ください。

*予約はcigogne HP内予約ページから。食育講座希望とご記入ください。

Cigogne office Close情報

5年半という期間、皆様に支えて頂きながら続けて参りました『助産所cigogne』を10月末を持ちまして一旦閉設させていただくことになりました。

その後は家族でアメリカに移住予定で、そちらで改めてCigogneを再スタートしていきたいと思っております。

10月以降、年内は訪問対応、『cigogne online』でのskypeセッションで妊娠中、産後のサポートをさせて頂く予定です。

ご利用頂いていた皆様には大変ご迷惑と心配をおかけしてしまいます事をお許しください。

そして、これからも妊娠中から産後の女性、家族をサポートしていける様に精進して参りますので宜しくお願い申し上げます。

ご理解、感謝しております。

12日土曜日イベント情報(ママさんコミュニティ)

イベント情報をいただいたので、cigogneのBLOGを読んでくださっている皆様にご紹介いたします!ぜひぜひお友達を誘って参加してください!

以下参照してください。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

このたびアエラは、働くママ、子育てしながら働きたい女性、仕事と育児を応援するすべての人たちをつなぐ「AERAワーキングマザー1000人委員会」を立ち上げました。
ぜひご参加いただきたく、またママ友さんにも拡散していただきたく、リリースを送らせていただきます。

仕事と育児の情報収集をしたい方、人事やダイバーシティーのご担当者、女性や子どもの消費動向をリサーチされたい方など、どのような目的でご活用いただいても構いません。もちろん男性もご参加いただけます。

7月12日(土)には六本木で交流イベント(参加無料、子連れ可)を開きます。
ご都合がつくようでしたらお誘いあわせのうえぜひお越しください。
http://publications.asahi.com/news/428.shtml

ワーママ委員会の情報は、Google+のページとコミュニティで発信し、みなさまとつながっていきます。
コミュニティは参加承認制で非公開。好きなことをご自由に投稿してください。
アエラ本誌の企画と連動することもありますので、誌面作りにもご参加いただけます。

【コミュニティ参加方法】
こちらから→
https://plus.google.com/+AERAmama

「AERAワーキングマザー1000人委員会」をフォローし、緑色の「コミュニティ」を表示して「参加をリクエスト」をクリック。承認完了までお待ちください。
※Gmailのアカウントがない場合は、あらかじめ取得し、Google+の登録が必要です。

twitter(@AERA_mama)でも情報発信しております。

ご参加を心よりお待ちしております。

乳幼児の内服方法

お子さんの発熱時、下痢、鼻水症状などで処方された薬。

『飲ませられるかしら…』と不安になる方もいますよね。

最近は産後のビタミンK2は自宅で 与えることになって処方している産院や小児科もあります。せっかくのお薬ですから吐き出さずに飲み込んでもらいたいものです。

特に2歳以下の子供への内服方法は

①薬をスポイトに入れる(粉薬は溶いてから)

②子供を横抱きにして腕で子どもの腕を包みながら抑える

③0.5ccを目安に 時間をかけて与えていく

泣くことが多いですが、口を開けてくれていれば飲ませられるので少しずつ辛抱強く与えていきましょう。

これから熱くなり熱中症も予防したいところ。脱水症状でぐったりして水分も飲んでくれないようになった時も5分おきにちょっとづつスプーン杯の量でも飲んでいけると徐々に回復することがあります。

お子さんへの内服方法や水分の与え方。参考にして頂ければと思います。

母乳育児は楽じゃない?!

毎日毎日授乳を続けているママ様。ご苦労様です。

今日のタイトルはご主人やお義母さまへ伝えたいのであえてこれに。

『母乳育児は楽じゃない?!』

いわゆる、母乳育児推進ポスターのような授乳の姿勢。(おかあさんとおこさんが微笑みながら母乳育児をしているシーン)これは、母乳育児の最大限のメリットをふんだんに表現しています。

たとえば、『すこやかに育つ』『母子の愛着形成』『母親の心の安定』『ゆったりとした時間の流れ』『他に何も材料はいらず、母と子がその場に存在していることが素晴らしい』などなど。百聞は一見にしかずですね。

ポスターですから、イイトコどりで問題ありません。

しかし、しかし、勘違いしてはいけません。

母乳は母体の血液を材料とし、ホルモンを刺激しながら、発達した乳腺がフル活動し、母乳が作られ、分泌し、そしてまた生産する。といった大きな仕事によってできています。その母乳を使っての育児。ただただ、ラクなわけはありません。

『同じ姿勢、子どもが重くなって、身体が凝る。』『ママもおなかがすいて、のどがかわいて、。』『おなかいっぱいになったかな?飲めてるかな?美味しいかな?足りるかな?などなど心配して。』『自分がトイレに行く時間もないかも』『お風呂に浸かる時間ないかも』『夕飯の支度どうしよう。。』

などなど、身体もココロもエネルギーを消費しています。

そんな母乳育児中のママに向かって

『おっぱいは子どもが欲しがるまでずっとあげなさい』だの、『泣いたらおっぱいあげたらいいじゃない。』『大変なのは当たり前で母乳育児をできないなんて母親失格だ』

なんて、口が裂けても言ってはいけませんよ。

メリットが沢山ある母乳育児、もしママが『母乳育児が辛い』と言ったのなら、なぜママが『母乳育児辛い』と言っているのかココロから聞いてあげてください。

もしかしたら、『子どもの世話は全部渡しがしなければならない』と、頑張りすぎているママかもしれません。もしかしたら、『泣かせたらママ失格だわ』と緊張しきっているかもしれません。もしかしたら、『。。。』

『母乳育児が辛い』の原因は、他にあることがいっぱいあります。ママだって『母乳育児って幸せな瞬間だわ』ってことも知っているのだから。。。

ココロに溜まっていた不満や不安や恐怖が解消されると、そこからが本当の意味での『母子にとってすばらしい母乳育児』の始まりなのではないでしょうか。

母子を取り囲むご主人やおじいちゃん、おばあちゃん、親戚やお友達の皆さん。ママの心の声に耳を傾けてあげてください。

そして、皆が幸せな母乳育児ができるようにサポートしていきましょう。

講師向け女性講座@スイートルーム代官山

昨日は母乳講座でお世話になっているスイートルーム代官山にて女性講座が講師様向けで開催されました。

生理のしくみから妊娠のしくみ。

妊娠すると何がどうかわるか。

産後はどんな悩みがあるのか。

母乳育児の実際。

などなど、日々の疑問や講師をしながら関わりを持つことが出来た妊婦さんや産後のママさんへの対応方法なども交えて進行することが出来ました。

講座の最後には、『妊娠する前、妊娠中から自分の体を知ってもらう講座に参加する機会があったらいいのに!!』とスタッフと講師の皆さんからご意見いただきました。

病院や産院で幅広く学べていない現実が産後の『母乳』や『痛み』や『孤独』といった問題を引き起こしています。逆の視点で言うと、妊娠中から妊婦さんやパートナーに教育することによって産後の悩みを軽減することが出来るということです。

いろいろな専門家が妊婦さんやママを支えているスイートルーム代官山。多くの方が集まれ、必要に応じてそれぞれの専門分野につなげていけるようになりたいですね。

女性の方に働きかけられるように今後も精進していきたいと思います!

〜妊娠から産後〜 女性の身体講座

妊婦さん、産後のママ、親子の憩いの場『スイートルーム代官山』オーナー鈴木さんからのご依頼で、妊娠中から産後の女性について講座を開催することになりました。

妊婦さんやママさん、お子さんの憩いの場を提供する中で、もっともっと妊婦さんやママさんの身体の変化や心の変化などを学びたいという御要望にお答えする内容となっております。

日時 4月14日月曜日10時半から90分

場所 スイートルーム代官山

妊婦さん向け母乳講座4月26日土曜日

暖かくなり桜もちらほらと咲き始めましたね。

お子さんの居らっしゃる方もお散歩しやすくなったのではないでしょうか。妊婦さんも出産前のお花見計画が進むかもしれませんね。

さて、先日までお仕事と母乳育児両立の秘訣の講座を開催させていただいたスイートルーム代官山で妊婦さん向け母乳講座開催が決定しました。

日時4月26日土曜日13時から

出産直後から始まる母乳育児ですが、『産まれたら母乳が出る』と思っているかたがほとんどですよね。もちろん、母乳の生産は始まるのですが、母乳育児が安定するまでにはいくつかのプロセスを経過して整います。

残念ながら『何も悩みがなかった』という方より、『母乳育児ってこんなに大変だと思わなかった』という感想が多いと言われることが多いです。。

しかし、それは妊娠中から母乳育児についての基礎を知っておかれることで大半は『何も悩みがなかった』に変わると思います。心の準備も、身体の準備も大切なのです!!

これから出産を控えている妊婦さん。ぜひご参加ください!

お申し込みはスイートルーム代官山HPより受け付けております。

お仕事復帰と母乳育児の両立についての講座を終えて

4月入園を見越しての講座でしたが、沢山の方にご参加頂けました。

講座内容に関しては以前も記事にしましたので、今回は講座を開催して気づいたコトなどをまとめてみようと思います。

①待機児童のこと

今年は例年に比べ保育園に入れませんでしたという声を聞きました。数年前から待機児童0を掲げる自治体が増えたほど、待機児童について注目されたと思います。しかし、今年は『0歳児からじゃないと保育園入園は無理。』『妊娠中から10件以上保育園見学をした。』といった情報により、例年異常に保活も激務化し、『点数加点にもなるシッターや認可/認証外の保育園に一時保育する』方や、『仕事復帰時期を早める』方も増えたように感じます。

来年度には『妊娠中からの保育園準備はあたりまえ』という常識に変わるより、『まずは安心して子どもを産み、産後は保育園探しの不安なく育休をしっかり育児と休暇に使える社会』に一歩進んでもらいたいものです。

都知事選などでも待機児童問題について話題になっていましたが、どこまで現実的に問題が解決されるのか、期待したいところです。

②保育園での母乳育児について

うちの娘が保育園に行き始める2年前にも既に冷凍母乳の預りをしている保育園はありましたが、今年は対応している保育園がますます増えてたと思います。授乳の合間に冷凍母乳を準備することは並大抵なことではできませんが、それでも継続したいとお考えの方をサポートしてくれていると思います。

講座参加者の中には『園に授乳する場所がある』『お仕事の休み時間に授乳をしにきても良い』という情報を頂きました。とてつもない変化だと思います。

保育園に慣れたいという気持ちと、合間合間でママが来てくれるとその度に別れが辛くなるというイメージとが、こういった環境が進みにくい原因かもしれません。

しかし、数年後、すべての保育園に授乳室や合間の授乳時間が許されれば、『ママと一緒に保育園生活を楽しんでいる』というイメージに変わる日が来るかもしれません。母乳育児のメリット、保育園のメリット、母乳トラブル予防のメリットと、沢山のメリットがあります。デメリットと思われる『保育園に慣れるのに時間がかかる』という印象を覆す日が来ますように。

③母乳育児を支援する会社が増えた

託児施設を併設する会社が増えました。更に、休み時間に授乳をしに行って良いという会社も増えました。今後増えて欲しいのが②で少し触れた冷凍母乳を休み時間に作れる環境を整えた会社が増えることでしょうか。

冷凍母乳を作るためには、『清潔な環境で搾乳することができる』『瞬時に冷凍室へ保管できる』『カチカチに母乳が凍るまで清潔安全に保管できる』『数人の社員が利用しても持ち主が間違わない』環境が必要です。

その他、お子さんが居らっしゃらない方への配慮が出来る環境も忘れてはいけません。母乳の原料は血液ですから、他人の冷凍母乳とランチや接客時に使う氷やアイスが一緒に保管されているのを気持ちよく思わない方がいるのも当然です。

母乳育児中におっぱいトラブルがないほうが仕事にも支障が出ないことを会社の方々に理解いただけると搾乳室設置への理解が得られるのでしょうか。。。乞うご期待ですね。

おわりに

育児環境と仕事復帰する際の職場環境がスローペースながらも良い方向へ着実に変化していることがみえてきました。こういった職場が増えると、環境が整っていない会社や職場、(特に病院?!など)も意識して改善しようという方向に向かうことでしょう。

これらは、これまでに仕事復帰されてきた先輩女性が声を発し、育児と仕事の両立の大切さ、難しさ、社会協力の不可欠さを強調してくださったおかげであると思います。

同じように私も仕事を持ち、育児をしている女性として、ますます社会の環境がよくなるような情報発信を続けていきたいと思います。

母乳育児、生後から3ヶ月間の山

久々に母乳育児への記事を書いてみます。

今週は生後にミルクと母乳の混合授乳をされていた親子様が3ヶ月の山を越えて母乳育児のペースを整えられたケースが続きました。

皆様声を揃えて言われる言葉が

『母乳(での授乳)をやっていることが楽になりました!』

楽しいことも大変なこともある育児の毎日、すこしでも楽になることがあるともっと楽しもう!次はなにしよう!と前向きになれますよね。私も嬉しいです。

ホルモンバランスも安定し始める3ヶ月までは母乳を飲まれる刺激や子供との関わりで母乳量もいっきに増え安くもあり、育児不安や終りが見えない疲労感によって極限に母乳量が減ることもあります。

身体、目も脳も休めること

しっかり食べる、しっかり飲むこと

おこさんといっしょに仮眠すること

自分を主語にして1日1回以上大人と会話すること、笑うこと

子どもが欲しがれば『正しい』授乳をすること

不安は専門家と一緒にそのつど解消していくこと

などを適宜メンテナンスしながら続けていくと3−4ヶ月で母乳量も増えてくることが多いです。ひとりで悩まれている方、ぜひ相談してくださいね!

もうひとつの目安としてはお子さんの体重が4キロ、4.5キロを越えてくると飲み方も安定して母乳量が増えやすいなと感じています。

身近な目標を持って前向きに過ごしていけるといいですね。

ここからはケアしていて思うこと。。。

おかあさんとあかちゃんにやさしい病院も増えたおかげで出産直後から母乳授乳の指導を受けられるママ様が増えました。でも、開業して感じることはまだまだ『足りない』です。私自身大学病院勤務時代は充分な母乳ケアができていなかったと振り返られますし、入院中にケアできていないのを自覚しながらも地域の母乳外来、助産所に連携していくことができていませんでした。すみません。

入院中に母測(授乳前後の体重を計り、飲んだ量を評価する)している病院は多いですが、産後のママ様たちに体重計だけの数字にとらわれやすくしてしまっていることがあります。自宅に体重計をレンタルされる方も増えましたが、それ以外にチェック項目もあるのです!

授乳の回数は母乳だけであれば3ヶ月までは8回以上12回程度になります。尿の回数も同じくらいありますし、おむつもモッタリ感があります。

そして迎えた1ヶ月健診、母子手帳にある乳児身体発育曲線はとても目安になりますが、決してそれだけで評価しないでください。生後3−4ヶ月はWHOやユニセフの文献でも日割り18gから30gの体重増加が理想ですし、それ以外の身体発育も総合的に評価していく必要がありますね。

18gの増加だとひと月で540gの体重増加!?

この段階で小児科の先生方からミルクを足しましょうという指導がされていることが最近とても気になります。ミルクを足しましょうの発言自体が問題なのではなく、その経緯などが気になるのです。

患者さんからの発言だと『私だったらミルクあげるけどね』とか、『母乳が出ていないからミルクにしなさい』と言われたと相談に受診されています。そしてこういった言葉が大抵母乳量や授乳姿勢をチェックする前に発せられているようです。

これではママ様方はまるで我が子に虐待したかのような後悔の念に苛まれています。

ひと月で540gの体重増加でしたら授乳の仕方や母乳量などを細かくチェックして、修正によってどれほど飲み方が変わるのか、体重増加にどれだけ影響出るのか、心のケアまでもしてもらいたいです。その上で必要な量はミルクを足していきましょうと指導していただきたい。

集団検診ではなかなか細かい指導まで行き届かないのはマンパワーの問題でもあります。それであれば、地域の助産院や母乳外来、助産師訪問などのサービスを紹介して細かくフォローアップしていけるようなシステム作りが必要ですね。

まだまだ母乳ケア専門の助産院、地域の助産院自体の認知度が低いですが、もっと敷居が低くなるように啓蒙活動も頑張りたいと思います!!

  
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