助産所ブログ

アメリカでの妊娠〜検査編(2)〜

検査編(1)では初期のエコーについて触れましたが、今回は血液検査、尿検査についてまとめてみようと思います。

初期の血液検査は血液型を始め、一般的な健康状態を評価する項目が含まれています。大まかな項目としては、

血液型:Blood type(血液型)、Antibody screen(RH型)

CBC:

WBC(白血球):白血球数の検査、細菌感染の有無などもわかる

Hemoglobin(ヘモグロビン)/ Hematocrit(ヘマトクリット):赤血球の割合がわかる。貧血や多血症の検査

Platelets(血小板):肝機能検査、慢性出血の有無などを評価

感染症

Rubella(ルベラウイルス), VDRL(梅毒),HBsAg(B型肝炎抗体),HIV(HIVウイルス)など

北米でルーチンで検査している項目としてVitamin Dの値があります。北米では緯度や気候の影響で日照時間の短いエリアがあるのでVitaminD値が低くなる事があるそうです。

日本でも注目され始めているVitamin Dですが、不足すると鬱病や骨粗しょう症、自閉症の原因になるとも言われています。初期の血液検査で値が低くなっていた場合はサプリメントの摂取を奨められます。4,000-5,000 IU/dayの摂取になる様推奨されています。

日本人の正常値はアメリカの正常値よりもやや低めです。

夏場日焼け止めなしで直射日光30分あたると700〜800IUのビタミンが体内で生産されると言われています。気持ちよい日光浴でビタミンD不足を解消しましょう!

日の当たらない生活が多い方は意識して動物性ビタミンD(魚肉、卵)植物性ビタミンD(茸類や海藻類)を摂取しましょう。

最後に尿検査です。

尿検査では尿タンパク、尿糖、尿ケトンのチェックを行います。

日本では健診の度に毎回検査する病院も多いですが、アメリカでは初期、中期、後期または初期と後期のみの場合もあります。血圧や血液検査の結果など統合して必要があれば検査するといった感じです。

次回はScreening Testについてまとめてみたいと思います。



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