助産所ブログ

フォローアップミルクって?

9ヶ月ころにミルクをフォローアップミルクに変更する決まり!!

と、考えている方。ちょっとまった!!

フォローアップミルク誕生の経緯は離乳食が進み、牛乳を飲むようになったお子さんの小児貧血を予防することがきっかけです。牛乳はその名のとおり、牛さんのおっぱいなので、母乳の成分とは異なり、鉄分が不足するのです。

粉ミルクは、、、というと、出来る限り母乳成分に近づけるように開発が進み、鉄分や様々な栄養素をはじめ、体重の少ない子様、便秘がちの子様、下痢になり易い子様など、さまざまな売り文句(特徴)とともに販売されています。この点でも牛乳とは栄養素が違うことがわかりますね。

ですから、母乳や粉ミルクを飲めている子はわざわざフォローアップミルクに変更する必要がないといえます。

ちなみに、生後6ヶ月ころから母乳やミルクが主体の中で離乳食を開始します。そして徐々に離乳食の割合が増えてきます。

生後9から10ヶ月にもなると、離乳食の割合が7割程度、母乳やミルクの割合が3割程度になってきます。昔はこの時期に牛乳を飲み始めていたのですね。

貧血になるのもわかる気がする。。。

最近の離乳食本などでは1歳未満のお子さんは牛乳を飲ませない。と書かれています。それも、先にお話しした小児貧血を予防する理由があることを知っておきましょう。離乳食の料理などに少しずつ牛乳を使うことは問題ないです。多少消化の面でも影響を考えてチーズや牛乳などの乳製品をたくさん使い過ぎないように注意を呼びかけています。

話を戻して、、。

離乳食が進んできたということは、いろんな食材をバランスよく食べられているということです。ベビーフードオンリーでは味気ないし、どうしても栄養が偏ります。栄養が偏っているのが心配な場合はフォローアップミルクよりも母乳や粉ミルクを飲みましょう!

なんでも食べるけれど、大人でも摂取が難しい鉄分などを積極的に摂取したい場合はフォローアップミルクを選択してみるといいのでしょうね。