助産所ブログ

母乳だと離乳食が進まない?

多くのママさんから質問されます。

たしかに、多くのママさんが感じているのですから、母乳で育てている子は離乳食が進みにくい傾向にあるのかも知れません。

ただ、離乳食は嚥下(ごっくん)の練習や顎の筋肉を鍛えたり、下の使い方を学んだり、またまた味覚を育てたりと、大切な要素なので徐々に進めたいコトのひとつ。

いくつかのポイントも合わせてチェックすることをお勧めします。

お子さんの欲求で常に母乳をあげていませんか?母乳が離乳食の進みを邪魔しているのではなく、四六時中あげる母乳によって離乳食を食べるタイミングを逃している可能性があります。

食事のタイミングと授乳のタイミングを徐々に決め、生活のリズムとして習慣づけてみましょう。

また、離乳食の環境も抱っこのままですか?抱っこのままご飯ではなく、子供用の椅子に座り、食事としてのメリハリをつけることも大切です。

色々試しても離乳食が進まないことは、お子さんのタイミングや食べムラのこともあり、一時的なことである場合もありますので、焦らず見守りましょうね。

食物アレルギー

離乳食を開始して気になることがアレルギー症状。

卵や乳製品、その他大豆製品なども注意しながら離乳食に加えていきます。ただ、やたらと気にしすぎて食材を有効活用できないのは考えもの。。。自己判断での食事制限は禁物です!

また、離乳食開始後にアレルギー反応を起こしていると感じた場合は次の項目を観察してみましょう。

*家族の人にアレルギーの人がいる

*どんなときに症状が出るか

*便の状態や体重増加の問題はないか

これらをチェックしながらアレルギーになりそうな食材をチェックします。

また、本格的に調べるときには食事日記も有効。

*どんな食べ物を、どんな時間に食べ、どのような症状が出たかを記入

その後は病院で血液検査などを行い判断します。

ただ、1歳未満でアレルギーと診断された食材もその9割は小学生になるまでに克服できると言われています。時期をずらして再挑戦してみましょうね。

食欲の秋!!ご家族で新鮮な食材を使ったお食事をめしあがれー♫

赤ちゃんもママも夏バテ防止!!

家のヒマワリも綺麗に咲いています。

昨日は熱帯夜だったそうです。今年は電力不足も気になりますので、暑い中をいかに上手に過ごすかが大切ですね。

夏バテ、大丈夫ですか?

水分補給にジュースや果物、アイスばかり食べていませんか?暑いからと言って冷房直下で半袖短パンで過ごしていませんか?

母乳育児中のママさんは日頃から水分が奪われやすいですが、この時期さらに水分不足になりがちです。その上足腰や肩周りを冷やすと血液の循環が滞り、母乳の巡りも悪くなります。最近は乳腺炎のような症状を訴えて受診される方が増えました。

夏を乗り切るには夏野菜、夏の果物がおすすめです。先日読んだ体質改善の著書によると、ぬか漬けにして毎日同じ漬物を食べると朝の中で酵母が育ち消化を助けてくれるそうです。逆に色々な漬物を食べ比べていると酵母が喧嘩しちゃうことも。。。

お子さんは1歳を過ぎていて離乳食が進み始めていたらぬか漬けを細かく刻んでご飯に混ぜてあげても大丈夫です。

母乳以外の飲み物を始めている子も水ばっかり飲んで母乳を飲む量が減ったり、ご飯を食べる量が減っている子がいます。しっかり食事や母乳が摂取できているか気にかけてみてくださいね。

お子さんは夏バテって表現してくれません。規則正しい食生活を心がけましょう!

離乳食とウンチのお話

離乳食を食べ始めると変化するもの。

ウンチです。お食事中に読まれた方、すみません。

離乳食によって腸内の腸内細菌は変化します。母乳やミルク以外のものを口に入れたことがなかったので当然のこと。

腸内細菌が変化すると、お腹が緩くなったりします。

逆に便秘になったという話を聞くことがありますが、それは授乳回数や授乳量が変化して水分が少なくなった場合にもよくみられる経過です。

ベビーさんの機嫌も良く、元気に食べているのであれば問題ありませんよ。少しの間、この変化になれてくることを見守ってあげましょう!!

フォローアップミルクって?

9ヶ月ころにミルクをフォローアップミルクに変更する決まり!!

と、考えている方。ちょっとまった!!

フォローアップミルク誕生の経緯は離乳食が進み、牛乳を飲むようになったお子さんの小児貧血を予防することがきっかけです。牛乳はその名のとおり、牛さんのおっぱいなので、母乳の成分とは異なり、鉄分が不足するのです。

粉ミルクは、、、というと、出来る限り母乳成分に近づけるように開発が進み、鉄分や様々な栄養素をはじめ、体重の少ない子様、便秘がちの子様、下痢になり易い子様など、さまざまな売り文句(特徴)とともに販売されています。この点でも牛乳とは栄養素が違うことがわかりますね。

ですから、母乳や粉ミルクを飲めている子はわざわざフォローアップミルクに変更する必要がないといえます。

ちなみに、生後6ヶ月ころから母乳やミルクが主体の中で離乳食を開始します。そして徐々に離乳食の割合が増えてきます。

生後9から10ヶ月にもなると、離乳食の割合が7割程度、母乳やミルクの割合が3割程度になってきます。昔はこの時期に牛乳を飲み始めていたのですね。

貧血になるのもわかる気がする。。。

最近の離乳食本などでは1歳未満のお子さんは牛乳を飲ませない。と書かれています。それも、先にお話しした小児貧血を予防する理由があることを知っておきましょう。離乳食の料理などに少しずつ牛乳を使うことは問題ないです。多少消化の面でも影響を考えてチーズや牛乳などの乳製品をたくさん使い過ぎないように注意を呼びかけています。

話を戻して、、。

離乳食が進んできたということは、いろんな食材をバランスよく食べられているということです。ベビーフードオンリーでは味気ないし、どうしても栄養が偏ります。栄養が偏っているのが心配な場合はフォローアップミルクよりも母乳や粉ミルクを飲みましょう!

なんでも食べるけれど、大人でも摂取が難しい鉄分などを積極的に摂取したい場合はフォローアップミルクを選択してみるといいのでしょうね。