助産所 FAQ

つわりBOOK

つわりBOOK

妊娠おめでとうございます!!

妊娠初期から始まるつわり。貴方はつわりがありますか?

私の母はつわりがなかったというのですが、、、。私は妊娠がわかった妊娠4週目からつわりに悩まされました。

つわりとは、医学的には『妊娠嘔吐(にんしんおうと)』といいます。妊娠6週ころより一過性に悪心、嘔吐などの消化器症状が出現したもので、妊娠12週から16週ころに自然に症状は軽快するものです。

また、つわりが悪化して栄養・代謝障害をきたし、体重減少の他種々の症状を呈して治療が必要な状態を『妊娠悪阻(にんしんおそ)』といいます。

(最新産科学異常編より)

つわりは50〜80%の妊婦にみられる症状と言われ、実際にはつわりの出現時期や終息時期には個人差が大きいと感じられます。

当クリニックに受診する先輩ママさんにつわり体験を伺うと、本当に様々な体調の変化をお話ししてくれました。ここでは、それらの実体験をもとにつわりの正体を明かし、その対処方法まで紹介していきたいと思います。

つわり薬もなく、病院で対処する程でもない、けれど辛い!つわりの攻略法を身につけて、大変な妊娠初期を一緒に乗り切りましょう!!

1、つわりの時期の赤ちゃんの成長経過

月経が来なかったことで妊娠に気がつく場合は、妊娠4〜5週目であることが多いです。この時期からつわりが軽快すると言われる妊娠16週までの女性の身体ではどのような変化が起こっているのでしょうか。

妊娠4週頃は受精した卵子と精子が子宮に到達(着床)した頃から2週間程経過しています。この頃、妊娠黄体という卵巣からの黄体ホルモンをはじめとする様々なホルモンが分泌されることによって赤ちゃんは発育を続けます。妊娠7週から8週目には心臓の動き(心拍)をエコーで確認できるようになります。以降、よりヒトの形体へと発育を続けます。妊娠11週ころになると生殖器が明瞭になり、外陰部による両性の区別がつくようになります。さらに、妊娠16週頃になると胎盤が完成し、胎盤からの栄養供給へと徐々に切り替わります。

このように、受精卵から一人の赤ちゃんとしてお母さんと一体になる時期と重なるようにして、つわりの時期が存在しています。

2、つわりの症状と対処方法

代表的な症状はやはり、嘔吐です。

妊娠によって機能的な消化器障害が起こり、消化機能が低下しているために起こります。実際に、胃がもたれた感じや車酔い、二日酔いと同じ症状があると表現する先輩ママさんが多いです。この症状にあわせて嘔吐を繰り返す方もいます。また、嘔吐しなくても、ゲップが増えるといった症状が現れます。

このような症状があるときは、消化機能の低下にあわせた対処が必要です。一度にたくさんの食事を摂るのではなく、少しずつ消化の良い物を食べることをお勧めします。胎盤が完成するまでの間は、ママさんの食事生活が崩れていても赤ちゃんの発育に大きな影響は出ません。安心して、食べられるものを食べられるだけ摂取しましょう。

先輩ママさんから教えてもらった、☆つわりの時期に食べていた物リスト☆

グレープフルーツ、レモン、梅干、漬物、ナッツ、ポテトチップス、ポテトフライ、フランクフルト、冷やし中華、飴、炭酸飲料

少数意見としては。。。

ソーセージパン、せんべい、おにぎり

逆に、☆食べられなかった物リスト☆

野菜、刺身、牛乳、チーズ、生卵

少数意見としては

炭酸飲料以外全て嫌だった、バナナ

また、これらは日に日に異なるので昨日食べられた物が今日は食べられない!ということもあります。優しい旦那様が仕事帰りに買ってきてくれた梅干。今日はもういらない!!なんてことも日常茶飯事。パパさん、ごめんね。

☆つわり症状を悪化させる環境要因リスト☆

芳香剤、洗濯石鹸、スーパーの食品売り場、車内の香水、汗、タバコ臭、歩きタバコ臭、さかな市場

少数意見には、暇な会議中はつわりが悪化するといった意見もありました。お腹の赤ちゃんとママの身体は正直ですね。

最後に、つわりを乗り切るポイントを教えてもらいました。

基本は辛いときは横になることです。つわりの時期にあわせて眠気も増し、頭痛や腰痛などの症状が現れることも多いです。

ご主人やパートナーには理解してもらいづらい症状ですが、このつわりBOOKを一緒に読んでもらい、そっと寝せておいてくださいと伝えましょう。

お仕事をされている方は、忙しいほうがつわりを忘れられるということも多いです。しかし、通勤時間にゆとりを持ち、仕事開始前に10分でも目を閉じる時間を持つと良いでしょう。嫌な匂いはマスクでブロック。ポケットにレモン味のタブレットやクッキーを忍ばせて完食するのも空腹により気分の悪さを予防する方法です。

また、唾液が増えたり喉が乾きやすくなるので、さっぱりとした飲み物を常に持ち歩くことをお勧めします。多少食事が摂れなくても水分は意識して補いましょう。

つわりは我慢しても乗りきれません。甘えられるところは甘え、自分でできる攻略法が多ければ多いほど快適に過ごせるはずです。この本が少しでもお手伝いできることを願っています。ぜひ、パパさん、パートナーの方にも読んでもらってくださいね。

3、病院に行かなければいけないポイント

一日5回以上の嘔吐を繰り返し、まったく食事摂取、水分摂取できない。

このような場合は基本的に外来の開いている時間に受診しましょう。必要に応じて医師は点滴加療を指示します。帰宅後は水分摂取を心がけましょう。

また、5kg以上の体重減少がみられる場合には、必要に応じて医師が入院を指示し、点滴加療を進めることが多いです。

4、おわりに

赤ちゃんのエコー写真を眺めたり、妊娠経過をチェックしながらお腹の赤ちゃんとパートナーと一緒につわりを乗り切りましょう。

つわりが落ち着くと安定期はすぐそこです!!

抗インフルエンザ薬

以下、朝日新聞記事の抜粋です。

日本産科婦人科学会(日産婦)は11日、新型の豚インフルエンザに感染した妊婦に抗インフルエンザ薬を使っても問題はないと発表した。抗インフルエンザ薬のタミフルとリレンザを使った場合、お産と胎児にどんな影響があるかを分析する全国調査で、治療薬が原因とみられる異常はなかったという。日産婦は引き続き、インフルエンザに感染した妊婦は48時間以内に抗インフルエンザ薬を使うよう推奨していく。

日産婦は日本産婦人科医会の協力を得て、昨年5月以降に妊娠した妊婦約80万人を対象に調べた。治療薬の使用の詳細が分かっている162人のうち、とくに薬物などが胎児に影響を与えやすい妊娠4~12週で治療薬を使った妊婦は30人いた。うち2人が妊娠6週目で流産、1人が妊娠36週で早産になったが発生頻度は通常の妊婦と同じだった。

予防したいところですが、インフルエンザにかかってしまったときには、担当医に相談しましょうね!

タミフル

インフルエンザワクチンを済ませた方も増えたと思いますが、
12月2日の産婦人科学会からインフルエンザ罹患時の対処が発表されました。

妊婦さんのタミフル処方件数を統計し、安全性が確認されたので、今年もインフルエンザ罹患時はタミフル処方して対応するそうです。

薬に100%安全は求められないので、自己管理で風邪予防に心掛けましょう‼
体調不良の場合は外来受診前に一報連絡し、マスク着用で他の妊婦さんや患者さんにうつさない様な配慮も心掛けましょうね♡

バギーマスクをお試し頂けます!

バギーマスクのステラコーポレーション様よりバギーマスクのサンプルを頂きました!

来院された方に試着して頂けますので、是非!

今年のインフルエンザ

読売新聞で掲載されていた記事です。

今年はインフルエンザの症状として、38度以上の高熱の前に咳きが先行する症例が多いそうです。
咳きのではじめから12時間程で発熱してくるそうです。

咳きのでる方はマスク着用必須でその後の体調チェックもしっかししましょう☆

ベビーカーのマスク

インフルエンザワクチンを接種されている方が増えている今日この頃。

今年のインフルエンザ対策で新商品が発表されていますね。
その商品は

『バギーマスク』

1歳未満の子に予防接種が出来ない事もあり、ママさん方の心配は大きかったと思います。
通気性は抜群!でも花粉やウイルスをバリアしてくれるそうです。90%以上の削減

一部の外国製バギーでは型が合わない物もあるそうですが、80%以上のバギーに使えるそうです。

今年はバギーマスクを街で見かけるようになりそうですね!

商品を出している会社のページはこちらをクリックして下さい☆

インフルエンザ予防ワクチン

今年も10月から開始されたインフルエンザ予防ワクチン。

11月に入ってよく質問されるようになりました。

厚生労働省からインフルエンザワクチンについてサイトを通して説明
、呼びかけがされています。

参考にどうぞ。

1歳未満のお子さんには免疫獲得の効果が得られにくいのでオススメしていないとされています。詳細はかかりつけの小児科の先生に質問してみましょう!
厚生労働省HPはここちらからどうぞread more!

公費で検査可能に!

白血病感染ウイルスの抗体価検査が公費負担になりました!
妊娠中に適切な検査をしましょう。
この検査がルーチンになっている病院も増えましたが、不確かな方は担当の先生に確認してみてください!

妊娠中期です。

つわりが治まり、安定期と呼ばれる時期に入ります。
精神的にも初期の不安から解放され、比較的安定すると言われています。
この時期に出産に向けた準備を少しずつ進めていきましょう。
身体的に変化が現れ、赤ちゃんの動きもこの時期から感じるようになります。
日々の変化を楽しみましょう。

母子健康手帳

妊娠すると、お住まいの市区町村でもらえます。
基本的に医師の診断書等は必要ありません。母子健康手帳には、一般的な妊娠中の観察ポイントや産後の変化や新生児の健診情報など、さまざまな情報がわかりやすく掲載されています。
また、妊婦健診や分娩の経過が記せ、産後も赤ちゃんの発育をチェックする成長の足跡を残すノートになります。
妊娠が確定し、赤ちゃんの心拍が確認された頃、遅くても20週頃にはもらいにいき、母子手帳をみながら、自己管理を始めましょう。

妊娠初期とは?

妊娠初期とは、妊娠23週頃まで。この時期は、妊娠が発覚した喜びと、無事に妊娠継続できるかなどの不安が共に存在するため、精神的に不安定になることもあります。
この時期は外見上の変化が少ないだけに、周囲の人から理解を得るためには、自分の妊娠週数とその状態を自身で理解して、必要に応じて生活習慣を見直すこと が大切です。妊娠が尿検査でわかる頃は妊娠4週目頃で、いつものように生理がこないことで気付く方もいます。このころから胸焼けがしやすくなったり、おり 物が増えたりします。このおり物は白色透明で匂いがなく、かゆみを伴う事がなければ、心配いりません。またエコーでbabyの心音が確認できる頃(妊娠 7〜8週頃)から吐き気や嘔吐、胸焼け症状が強く出る事があります。ほとんどは妊娠16週から20週前後でおさまります。
このように、精神的にも身体的にも変化が起こる妊娠です。自分の状態が妊娠中のマイナートラブルなのか、異常なのか、わかるように自分の身体の変化を見つめてあげる事が大切です。

妊娠後期にみられる症状

妊娠初期のように動悸や息切れ、胃のもたれなどの症状が出る事があります。それは、赤ちゃんの成長に伴い子宮が大きくなる事で心臓や肺、胃が圧迫される為に起こります。
お食事が食べ辛い時には少しずつ小分けにしてとるようにしましょう。
また、お腹が大きくなり、身体の重心が偏るために腰痛になりやすくなります。
起き上がる時に横向きになる、手をついたり、物を拾う時に膝を曲げる、四つん這いになる、などの1動作を加えて腰への負担を軽減しましょう。
最近は骨盤ベルトによって、腰痛を軽減する事があります。
尿失禁、頻尿は膀胱炎でも症状でもありますが、大きくなった子宮が膀胱を圧迫したり、膀胱を支える神経が伸びてしまう事によって起こります。
水分はしっかり摂り、尿を沢山貯めないうちにトイレに行く習慣を心がけましょう。
また、便秘は腸が子宮に圧迫されて活動が鈍る事が原因になります。便秘薬は主治医に相談しましょう。