助産所ブログ
乳幼児の内服方法
お子さんの発熱時、下痢、鼻水症状などで処方された薬。
『飲ませられるかしら…』と不安になる方もいますよね。
最近は産後のビタミンK2は自宅で 与えることになって処方している産院や小児科もあります。せっかくのお薬ですから吐き出さずに飲み込んでもらいたいものです。
特に2歳以下の子供への内服方法は
①薬をスポイトに入れる(粉薬は溶いてから)
②子供を横抱きにして腕で子どもの腕を包みながら抑える
③0.5ccを目安に 時間をかけて与えていく
泣くことが多いですが、口を開けてくれていれば飲ませられるので少しずつ辛抱強く与えていきましょう。
これから熱くなり熱中症も予防したいところ。脱水症状でぐったりして水分も飲んでくれないようになった時も5分おきにちょっとづつスプーン杯の量でも飲んでいけると徐々に回復することがあります。
お子さんへの内服方法や水分の与え方。参考にして頂ければと思います。
赤ちゃんの体重、自宅で測定する場合と病院での測定の差。
今日は生後1ヶ月になるお子さんがいらっしゃるご家庭に訪問でした。
自宅にスケール(体重計)を買われていたので時折チェックされていたのですが、一1ヶ月健診での値とその一週間前に測った体重の値がほぼ横棒ということが起こりました。
出生体重から計算するとまったく発育ペースに問題がないのですが、後半の1週間で体重が横ばいになってしまったとなるとそれは問題です。
母乳の状態は確実に良くなっており、飲み方もとっても上手になっている。。。
『なぜ。。。!?』と思ったのですが、色々と原因がありそうです。
生後一ヶ月のお子さんの体重を計るときは100gでも大きな差になりますが、一般機器では0.5kg以内ならばたいていは検査合格ということになるそうです。そして2階よりも1階の方が重くなるといった情報や、地方によっても重力の掛かり方が違うため、国内でも3つのエリアで設定の仕方が違うほど誤差が生じるといったことが起こるそうです。
この方も一ヶ月健診の日に自宅で測り直すと病院での値と50g以上のズレが生じていました。
所詮、機械です。お子さんの飲みの状況や母乳の状況、排泄の状況など色々な事を総合評価していくことが大切ですね。
自宅にスケールをレンタルされる方も増えましたが、いつも同じ条件下で計ることを忘れないようにしましょうね。測り過ぎると数字に頼りがちでお子さん自身をみられなくなってしまいます。ご自身の感覚として『成長したなー』は大切なサインです!
インフルエンザと小児の異常行動
街中ではマスクを着用しているヒトも増えました。
咳き込む方も増え、外出後の手洗いうがいは必須です!
先日発表された臨床内科学会の検証では、10歳未満の子供がインフルエンザに罹患した場合、タミフルの内服がなくても『急に走り出したり、立ち上がったり』という『異常行動』を認めました。
インフルエンザに罹患した場合は早期の薬物療法が有用ですが、治療前の異常行動にも注意が必要ということですね!
急な発熱時、見守りが大切ですね。
赤ちゃんの頭
先日ママさんに『産まれたばかりの赤ちゃんに枕は必要ですか?』と質問されました。頭の形を気にするご両親からも同じような質問を受けることは多いですね。
『使っても、使わなくてもどちらでもいいです。』
生まれてくる時には狭くて細い骨盤のから抜け出るために赤ちゃんの頭蓋骨は前後左右4枚のパーツが少しずつ重なり合うことができます。そして、誕生した後に徐々にそれぞれが成長しながら正しい位置で結合されることで頭蓋骨が形成されます。
赤ちゃんの頭で、額の方向に触れることができる柔らかい部分は『大泉門』と呼ばれ、18ヶ月程の月日をかけて閉じます。後頭部側にある柔らかい部分は『小泉門』と呼ばれ、生後1ヶ月程で閉じます。
このように1年以上をかけ頭蓋骨は形成されます。その間に首が座ったり、寝返りが出来るようになるので、その時期時期で圧迫されている部分があるので左右対称に見えない場合もあるし、形が変化し続けています。
赤ちゃんの寝返りや自然の動きを妨げない程度であれば赤ちゃん枕を使ってあげることも問題はありません。ただ、
『赤ちゃんの呼吸を妨げるような高い枕や、寝返りをした時に顔がうずくまってしまうような柔らかい枕は使わないようにしましょう。』
余談ですが、日本では『かわいいねー』と言いながら頭を撫でる習慣がありますね。海外では頭を触ると嫌がる文化もあるので気をつけましょう!有名なのは中国ですが、欧米でも赤ちゃんの頭は柔らかくて危ないので子ども達に触らせないように指導していました。
大泉門のくぼみが大きい時は脱水などが疑われ、逆に大泉門が膨隆しているときには水頭症や髄膜炎、脳の病気などが疑われます。とても大事な部分ですのでむやみに大泉門の辺りを触るのはやめましょうね!
バイリンガルに!?
ブログの更新が遅れましたが、気をとりなおして更新していきたいと思います。
Annieをクリニックに連れて行っていたこともあり、多くのママ様方からバイリンガルにするには?という質問を受けます。近年日本でも英語教育が盛んになり、小学校での義務教育内に取り込まれていますね。
やはり、語学力があると世界観も広がるのでしょうね。
ただ、気をつけていただきたいことは、ご両親の母国語が十分に習得されていないうちに第2か国語を勉強するときは、一文にミックスしないことをお勧めします。
『Annieちゃん、このAppleと、こっちのOrange, Which one do you like?』みたいな。ミックス英語はお子さんを混乱させてしまうかも知れません。
3歳までに耳にした音は発音に反映されるとも言われているので、英語の音楽、アニメなどを流しながら耳に慣れさせるというのはお勧めかも知れません。自然とお子さんが英語に興味をもてるような環境にすることが自発的な学習能力を高めるのではないでしょうか。
ハーフちゃんの場合はご両親の母国語を使われることがいいと思いますが、その際も生活環境などにより習得経過に違いが出ますし、1カ国語のみを話す同い年のお子さんよりも若干お話の仕方に遅れが見られることもあります。
おしゃべりが遅れると知能発達への遅れと問題視してしまう親御さんも多いのも事実。ストレスになるようでしたら、まずは母国語を!
胎教MUSIC
今日受診されたママさんにBGMを気に入ってもらったので紹介します♫
私が妊娠中も仕事しながら聞いていて、特に大好きな2曲目のI’m yoursは何百回も何千回も聞いていると思います。
そして驚くことに、クリニックで寝かしつけをすると、AnnieはI’m yoursがかかるとおとなしくなり、曲が終わる頃までに寝てしまいます。
これぞ胎教なのか。。。!?
妊娠中に心が穏やかになれる音楽は産後のベビーさんも心地良い音楽なのかも知れませんね♫
みなさんも妊娠中から聞いていた音楽『子どもも好き!!』を感じたことはありますか?
ロタウイルスワクチン
先日予防接種について掲載しましたが、今回はロタウイルスワクチンについてです。
昨年11月より本国でも接種可能になったロタウイルスワクチンは『生ワクチン』です。今のところ任意ワクチンになりますが、保育園等にいかれる可能性の高いお子様には特にオススメです。
ロタウイルスワクチンは生後6週間から24週間の間に接種するもので、期間内に合計2回の接種が必要になります。生ワクチンですので、間を4週間あけます。
生後2ヶ月以降はDPTワクチンや肺炎球菌ワクチン、Hibワクチン、BCGなど初回ワクチンが目白押しです。計画的に接種できるよう、担当の小児科に早めにお問い合わせしましょうね。
予防接種の計画
任意のもの、市区町村から補助が出る物、3回接種が必要なもの、時期を離さなければいけない物、などなど、複雑過ぎて頭が混乱。。。しますよね。
ワクチンには主に2種類あり、『生ワクチン』『不活化ワクチン』があります。
『生ワクチン』を接種した場合、次の接種は翌日から計算して27日以降に計画します。
『不活化ワクチン』を接種した場合、次の接種は翌日から計算して6日以降に計画します。
生後3ヶ月から対象なワクチンがBCGです。このころ迄に必要なワクチンの計画を立てておくと分かりやすいでしょう。
ただし、体調不良など計画通りにいかないこともしばしば。また、今の時期はインフルエンザワクチンのを接種するお子さんもいますね。季節性なワクチンの計画もお忘れなく!!
節分終了、次は雛祭り
豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢の数だけ食べる。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないというならわしがあるところもある。豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある
というのが、節分行事。(Wikipediaより)
10日後にはバレンタインがありますが、その後は桃の節句ひな祭りです。
高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとして庶民に広まったものです。初節句のお子さんも沢山いらっしゃると思いますが、皆様の健康をお祈りしております☆
室内外での寒さ対策ForBaby
昨夜の雪で今朝は白銀の世界から一日が始まりましたね。
ここ数日、急に寒くなりましたが風邪などひかれていませんでしょうか。
最近の患者さんからも相談を受けますが、ここ数日グズグズにグズっているお子さんが多そうです。
グズリには眠るタイミングを逃してしまったり、刺激が多くて疲れすぎてしまっていたり、色々と原因が考えられます。しかし、その一つに温度差に対応できなくてグズっているお子さんもいます。
外は寒いので何枚も重ね着をしニット帽をかぶる。バギーには温かいブランケット。お子さんは代謝がいいので、ヌクヌク暖かくなります。お母さん、ありがとう!って思っていることでしょう。
でも、バギーで寝てしまったベビーさんをつれ、『よし!今こそお買い物ORカフェTime!!』とママ時間になった場合、気付は2時間3時間過ぎてしまった、なんてことはありませんか?
寒い日はカフェやデパートも暖房が効いていて、コートを脱いでも過ごせるほどの空調に保たれています。その中で、寝ながら身体を温めていたベビーさんが洋服の重ね着やブランケットに包まれて熱くなりすぎている場合があります。
時間が経ち過ぎると脱水の一歩手前の症状になりかねません。
寒い日ほど、外出時はお子さんの保温、水分補給には良く注意してお過ごしくださね!!
赤ちゃんの便秘
便秘は基本的に3日以上便が出ないことを言いますが、赤ちゃんの場合の原因を探ると母乳不足や運動不足があげられます。
消化しやすい母乳のほうがミルクよりも便の回数が多くなると言われていますが、母乳の分泌量によって排泄量も変わりますので一概には分かりにくいと思います。
便秘=母乳不足
と、決めつけてもいけません。体重の増え具合、授乳時間、授乳回数、機嫌の良さなどを一緒に評価しましょう。
母乳不足で心配な方は地域の助産師(助産所など)に相談しましょう。
ベビーの便秘の解消方法は母乳をしっかり飲ませること、お腹を温めること、運動があげられます。
大人の手で赤ちゃんのお腹と背中をはさみ温めてあげましょう。腸が動き出します。また、足を持って曲げたり伸ばしたりの運動もお腹まわりが動くので腸の動きを促します。
それでも駄目だーという方には、コヨリ刺激や5%程度の糖水を飲ませることで解消しましょう。長い便秘が続きお困りの際も助産所または小児科に相談しましょう。
母乳で育てているお母さんの食事を見なおしても食物繊維や乳酸菌などが母乳に出ることはないそうです。でも、患者さんママの意見ではプルーンを食べ始めたら便秘がなくなった!などという方もいらっしゃいました。参考までに☆
生後2−3ヶ月のベビーは生理的に便秘になることがありますので、体重が順調に伸びていて機嫌が良いのであれば様子をみてあげましょう!
新生児 パスポート申請
子どもが生まれると沢山申請する書類があります。
出生証明書、保険証の発行、医療証の発行(市区町村による)などなど。
あとは御家庭によって必要な時期が異なりますが、パスポートも必要な時期が来ます。
12歳未満だと5年間で半額の6000円。ひらがなが書けるようになったお子様は自分でサインもするそうです。
新生児の場合は(母)代筆 などと記入してお母様やご家族の方、代理人がサインします。
写真も目が開いている写真で、一人で写っている写真が必要なので写真屋さんで撮ってもらうことをオススメしますね。サイズなども厳しいですからね。
プロでも撮影は大変そうでした。笑
ロタウイルスを予防しよう!
11月になり1週間が経過しました。暖かい日があったり、寒くなったり。。。
体調、崩されていませんか?
さて、11月から2月ころまで流行するノロウイルス、2月から3月に流行するロタウイルスについてです。
ノロウイルスもロタウイルスも腸管系ウイルスが感染して消化器症状を引き起こします。いずれも感染から発症まで数日ととても早い進行です。
便に混じるウイルスによってお友達に感染しないよう、おむつ替えの際に毎回スーパーの袋などに入れてその都度袋の口を閉めるようにします。手洗いもとっても大切!
今回題名をロタウイルスにしたのには、ノロウイルスよりもロタウイルスの猛威が強いからです。
ノロウイルスでは起こらない『痙攣、脳症、脳炎』などがロタウイルスの重症例では起こりえるのです。
重症化を予防するためには何よりも脱水予防が大切!
離乳食が始まったお子さんでは、下痢や嘔吐に合わせ、食欲が急に落ちた!水分も母乳もあまり飲まなくなった!というときには日中の早い時間に小児科を受診しましょうね。
ベビーキャリー *アネラ*
現役ママさんが作るベビーキャリーのご紹介です☆
オシャレで、可愛くて、軽くて、実用的。欲しいがすべて揃ったベビーキャリー 『アネラ』(¥6800ー)
首が座ったころから2歳ころまで幅広く使えるそうです。
ベビーキャリーで寝てしまったお子さんも前のファスナーから下ろせるので、起こさずOK。ぜひぜひ参照くださいませ☆(ここをクリック)
インフルエンザワクチン接種開始
今日は急に冷え込みました。皆様風邪などひきませんように☆
さて、寒くなってくると流行りだすインフルエンザ。。。
10月からワクチン接種開始している施設があります。そこで今日はお子さんのインフルエンザ予防について掲載いたします!
予防接種は生後6ヶ月から接種可能ですが、卵アレルギーのあるお子さんは摂取が見送られることがありますので医師に相談しましょう。6ヶ月だとまだ離乳食が進んでおらず、予防接種が心配という方はワクチンよりも家族のインフルエンザ予防を心がけが重要です。外出から戻ったら家族皆様ウガイ、手洗いです!!
また、13歳未満のお子様は2回接種(感覚は1−4週間)が必要になりますので、流行し始める前の12月までに2回接種しておくことをオススメいたします。免疫がつくまでに2週間かかることを頭に入れておきましょうね。
離乳食、好き嫌いは妊娠中の食事も影響する?!
赤ちゃんはお腹の中にいる頃、ちょうど羊水が増えてくる妊娠7ヶ月ころから羊水を通じて匂いを感じていると言われています。
例えば、ママが食べた食事の匂い。
妊娠中にママが食べていた香辛料をその子供にかがせると反応するという研究結果もあります!
また、産後すぐに母乳を飲もうとする本能もママの体臭を覚えていて、信頼できる匂いから安心して飲めると反応するようです。初めての授乳でも母乳を少しにじませると、ママのみごとおっぱいを探し当てて飲み始めます。
そして、味覚もまたお腹にいる時から羊水を飲みながら養っています。そして、母乳を飲みながらさらに味覚は発育し始めます。
なんと、味を感じる味蕾(みらい)という組織は妊娠5ヶ月から生後3ヶ月で1万という数になるそうです。成人の一般的な味蕾の数は7500程度なので、子供も大人以上に味わっているのかもしれませんね。
手足口病の流行
先日もBlogに掲載しましたが、当クリニックでも多くのお母さんからお子さんが手足口病にかかったと報告を受けました。
今年は例年の症状とは少々異なり、39度近い発熱や広範囲に広がる発疹が症状として現れ、水痘と見分けづらい場合もあるそうです。
また、発症から1−2ヶ月後に爪が剥がれるといった症状が報告されているそうです。生え変わるので治療は要らないと言われています。
急に子供の爪が剥がれると驚き、心配してしまうのは当然のこと。知っているのと知らないのでは大違いですので、参考にしていただければと思います。
食育編
Aera Babyから食育編特集の雑誌が発売されていました!!
クリニックにいらっしゃるママさま達も日々離乳食作りに格闘していますね。
どんな食材を使うか。
食事のタイミングは。
おやつはあげて良いのか。。。。などなど
参考にしてみたい可愛いくて美味しそうなレシピも紹介されていましたよ。ぜひ、一読してみてください♪
また、後半には卒乳について小児科の先生のコメントも特集されていました。
「お子さんが欲しがるまでいつまでも続けていいのですよ」
飲まなくなったとき、まだまだ母乳が作られている場合は卒乳時のケアも大切です。お子さんと一緒にスムーズに卒乳が完了するようにクリニックでもお手伝いしています。
お困りの時や、卒乳についての疑問もお問い合わせください♪
買った水で、ミルクを作るには
水道水の問題で、粉ミルクを作る際の水を買ってこられた方も多いと思います。
今日はミネラルウォーターでのミルクの作り方で、ポイントがあるので掲載します。
できるだけミネラルの少なく軟水を使いましょう。(硬度が低いものです)
《明治製菓では以下の基準も示しています。》
○硬度 60以下
○pH 6~8
○無機塩類の目安量 Mg(マグネシウム) 30mg/L以下
Na(ナトリウム) 42mg/L以下
Ca(カルシウム) 285mg/L以下
K(カリウム) 367mg/L以下
参考にしてください。
ミルクを作るときは一度沸騰させて、それを70度から80度に冷ましてミルクを使います。