会陰マッサージって聞いたことありますか?
助産院等で出産される方は聞いたことがあるかもしれませんが、出産時に会陰裂傷を起こさないようにするためのケアになります。
医学的側面から評価すると、
*経腟分娩の初産婦さんでは、縫合が必要な会陰裂傷が優位に少なかった。
*経腟分娩の初産婦さんでは、会陰切開の実施が優位に少なかった。
という結果がみられています。(『会陰裂傷を防ぐための、妊娠中からの会陰マッサージの効果』Beckmannら2006年の研究結果参照)
では、その方法をご紹介。
妊娠34週以降週に1−3回のペースで1回5分から10分程度実施します。
清潔に気をつけ手洗いし、アーモンドオイル等を使用してマッサージします。
最初は1本の指を2−3cm膣に挿入して会陰の3時から9時方向を優しく圧迫します。
痛くないことが重要です!!
徐々に慣れてきたら3cmから5cm挿入して圧迫していくようにしましょう。
清潔な状態でやること、お腹がはるようであれば直ちにやめることも大切。
毎日やる必要もないという研究結果が出ています。また、切迫早産の既往や帝王切開予定の方、頚管無力症などの方は行いません。しっかり、自分の妊娠経過を確認して異常がない場合のみに実施するようにしましょうね。助産師さんに相談してから実施することをおすすめいたします。