助産所ブログ

赤ちゃんの頭

先日ママさんに『産まれたばかりの赤ちゃんに枕は必要ですか?』と質問されました。頭の形を気にするご両親からも同じような質問を受けることは多いですね。

『使っても、使わなくてもどちらでもいいです。』

生まれてくる時には狭くて細い骨盤のから抜け出るために赤ちゃんの頭蓋骨は前後左右4枚のパーツが少しずつ重なり合うことができます。そして、誕生した後に徐々にそれぞれが成長しながら正しい位置で結合されることで頭蓋骨が形成されます。

赤ちゃんの頭で、額の方向に触れることができる柔らかい部分は『大泉門』と呼ばれ、18ヶ月程の月日をかけて閉じます。後頭部側にある柔らかい部分は『小泉門』と呼ばれ、生後1ヶ月程で閉じます。

このように1年以上をかけ頭蓋骨は形成されます。その間に首が座ったり、寝返りが出来るようになるので、その時期時期で圧迫されている部分があるので左右対称に見えない場合もあるし、形が変化し続けています。

赤ちゃんの寝返りや自然の動きを妨げない程度であれば赤ちゃん枕を使ってあげることも問題はありません。ただ、

『赤ちゃんの呼吸を妨げるような高い枕や、寝返りをした時に顔がうずくまってしまうような柔らかい枕は使わないようにしましょう。』

余談ですが、日本では『かわいいねー』と言いながら頭を撫でる習慣がありますね。海外では頭を触ると嫌がる文化もあるので気をつけましょう!有名なのは中国ですが、欧米でも赤ちゃんの頭は柔らかくて危ないので子ども達に触らせないように指導していました。

大泉門のくぼみが大きい時は脱水などが疑われ、逆に大泉門が膨隆しているときには水頭症や髄膜炎、脳の病気などが疑われます。とても大事な部分ですのでむやみに大泉門の辺りを触るのはやめましょうね!



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