今日は患者様からのお問い合わせもあり、卒乳計画についてまとめてみます。
そもそも、卒乳とは赤ちゃんがおっぱいはもういりませんってすることです。そのタイミングに合わせて母乳の分泌量も減ってくるのが理想です。
でも、この理想を目指したら現代の働くママ、次のお子様を妊娠するママ、保育園に預けるママなど日本の美しいママ様達の生活はいつから社会復帰するのでしょう?2年、3年、4年と母乳を欲しがる子もいるのです!
妊娠も出産体験も育児も何もかもが思い通りにならないものです。でも、ママにとってもベビーにとってもお互いを尊重して一番いい時期におっぱいとバイバイするのは悪いことではないと私は思います。なので、私のクリニックではお母さんやお子さんのタイミングで辞める母乳も卒乳と呼んでします。*他では断乳と呼ぶところもあります。
お母さんの理由として一番多いのは『お仕事復帰』、続いて『保育園に預ける為』、『風邪薬を飲むのをキッカケに』です。
お子さんの理由としては『離乳食が進まない』、『体重増加がゆっくり』『人に預ける』が多いです。
どんな理由でも突然おっぱいを辞めるのはお子さんとお母さんに負担がかかることがあります。なので、自然な卒乳以外はある程度計画を立てて実行しましょう!
計画その1:いつを卒乳にするか決める
計画その2:カレンダー等で卒乳日をお子さんと一緒に繰り返し確認する。『〇〇ちゃん、今日はこの日なんだけど、あと何回寝てこの日になったらおっぱいとバイバイね!』など。
計画その3:卒乳日から逆算して少しずつ授乳頻度を減らしていく。離乳食やおやつ、お散歩や遊びで授乳間隔をあける。
計画その4:卒乳当日になったら、『今日からおっぱいとバイバイね』と確認して、おっぱいを辞める。離乳食やおやつ等で過ごす。
計画その5:胸に溜まってくる母乳を適宜軽く排乳し、冷やして様子をみる。
計画その6:卒乳日から3から5日目に受診しておっぱいケアをしてもらう。
計画その7:その後は胸の状態に併せて適宜ケアする。 卒乳完了!!
計画に合わせていくつかの注意点もあります。
注意点1:お子さんと卒乳日を決めたときは、お子さんと向き合って、心を込めて会話すること!お子さんもしっかり理解できます。
注意点2:卒乳当日は精神的にも辛い時期。家族の協力は不可欠です。でも、負けてしまって再開しないで!!
注意点3:卒乳後の排乳は絞り過ぎないが鉄則!!卒乳前までの授乳回数よりも少ない頻度の排乳にしましょう。絞りすぎては母乳は作られる一方!!
注意点4:専門家のいる施設でしっかり最後のメンテナンスを受けましょう!
以上が私のクリニックでの一般的な流れです。施設によって多少ケアの仕方に違いがあります。また、お胸の状況や授乳の状況、お子さんの状況など、十人十色です。まずはお近くの助産師に相談してくださいね!